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おはようございます。今年度まさかの2度目の出現ムッシュです。
9日はスタッフ説明会だそうですね。例によって俺は都合が悪くていけません!
・・・・・・すいません、いつもながら決してわざとではありませんので・・・
その代わりとは言ってはなんですが、俺が唯一知ってる『運搬』のことを書いておこうと思います。参考になることを願って。
スタッフ名:運搬
<仕事内容>
簡単に言ってしまえば、読んで字の如く公演に必要な荷物を運ぶ仕事です。
言うのは簡単ですが、しかしながら実際のところはそう簡単ではありません。
以前に芝居をやっていた方は想像がつくと思うのですが、芝居に必要な荷物
というのは大変多くさらに一個一個が重くて大きい(あるいは長い)ものばかりです。
例を挙げると、大道具ではベニヤ板などの木材類、照明ではライトやコントローラー
などの機材類、音響のスピーカーやコード、あるいは舞台上にいすやテーブル等を
置くことも少なくありません。あと衣装や小道具などを多数使うときは
それらも馬鹿にはできない重さになります。
ラムトキではこういったものをトラックあるいはバンと呼ばれる長めの自動車
で運んでいるのですが、そのトラックをいつどこで手配するのか、
誰が運転するのかあるいは業者に頼むのか、いつどこで積みどういうルートを
通ってどこへ運ぶのか、さらに照明機材等をラムトキ所有のもの以外に
業者あるいは他の劇団から借りることもあるので、それらを調達するルートを
調べることも仕事の一つです。そして最後にこれら全てのものを元の場所へ返す
プランも忘れてはいけません。これらのことをできるだけ低コストで実行できる
プランを作成することが運搬の仕事内容であります。
<やっててよかったこと>
これは人それぞれだと思うのですが、俺の経験で以下にいくつか挙げておきます。
① 一人当たりの出費(ノルマ金)が減る。
これは免許をもっている人に限ってしまうのですが、やはりこれが最大の
利点だと思います。自分たちで車を運転して運搬を行うと、業者に頼む場合に
比べて運搬にかかるお金が約半分になります。運搬にかかるお金は、一つの
公演でかかる全費用の中の三大要素の一つであると言えるので、
これが半分になれば当然一人当たりの出費を減らせます。
② 道を知ることができる。
これは免許を持ってない人にもあてはまると思います。子供のころ、
みんな考えたことはないでしょうか?「この道をまっすぐずーっと行ったら
どこへ行くんだろう?」と。現役時代俺は自転車通学をしていたこともあり、
トラックで運搬をするときは、毎回できるだけそのルートを一度自転車で
下見していました。自分が毎日目にしていた道が、実は自宅からは
電車でしかいけないと思っていた大きな町につながっていたことを
自分で発見したときの感動はそう味わえるものではないと思います。
(大げさに言ってますが)
ちなみに俺は現役時代理科大へ行くのも自転車、家政大へ行くのも自転車、
学校が終わって理科大から家政大へ行くのも自転車、その上コンビ二で
バイトをしていたので、電車代とお昼代がかかりませんでした。
③その他
これはやっててよかったということではありませんが、この仕事は
芝居のスタッフの中では一番マイナーというか花型ではないというか
裏方だと思いますが、舞台美術や照明などが上級になるとセンスを
問われてくるのに対し、運搬はセンスを問われることはありません。
強い責任感さえあれば誰にでもできる仕事だと思います。裏方の仕事と
言っても俺はこの仕事ができたことがきっかけでそれまで顔も知らなかった
6個上の先輩と知り合えたこともありますし、芝居に限らずいろんな分野で
必ず必要とされる仕事です。(ものづくりの分野でも)
<必要なもの・こと>
基本的に必要なのは責任感だけです。従来のラムトキの運搬は車の免許を
持ってないとできないということが強調されてきたし、もちろん免許を
持っていて運転に興味がある人がやってくれると一番うれしいのですが、
無理にやらせることになるよりはむしろこの仕事に興味がある人にプランを
立てていただいて、場合によっては運転だけを免許を持っている人に
やっていただくというのも良いかと思い、このような説明をさせていただきました。
裏方仕事とはいえ荷物が運べなければ公演はできないし、車の運転となれば
危険の伴う仕事になりますので、なにより責任感が大事だと俺は思います。
ちなみに気になる方がいるかもしれないのでふれておくと、トラックの
運転は普通の自動車の運転に比べて最初は車体の長さとギアチェンジに
戸惑うことがあると思います。ですが、運転は必ず2人1組のナビゲーターつきで
行い、さらに最初のうちは先輩が重要なことや危ないところなどを教えながら
運転するので心配はしなくて大丈夫です。ペーパードライバー防止として
運転するのも良いかと思います。
今回はいつにもまして長々とした記事になってしまって申し訳ありませんでした。
最後まで読んでいただいた方には本当に感謝いたします。おそらく説明会当日に
配られる(のかな?)全スタッフの仕事内容がまとめられた紙だけでは
運搬の魅力は伝わりにくいというのが毎年のことでありまして、
あえて長々と書かせていただきました。上級生にとっては説明の手助けに、
新入生にとっては仕事を理解する手助けになればと思います。
それでは失礼いたします。