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毒仙人のぉ~ドキドキ照明講座~
はい、こんにちは 引き続き毒仙人ことニイザです。 予告どおり、第1回照明講座を始めたいと思います。
・・・・・・とはいえ、皆様が何がわからないのか、わかりません
なので、基礎の基礎から始めたいと思います。んなことわかってんだよっ って人はとばしてください。
【基礎編】
まずは、仕事内容と機材とで迷っていたのですが、バンビ先輩に伺ったところ「照明の意味とかじゃねぇ~?」的なことをおっしゃっていたので、それをふまえつつ(?)仕事内容からいってみたいと思います
基本的な用語 ~思いついた順~
照明やっている人から見て、これだけは最低知っておいてほしい用語です。知らない用語があったら覚えてください。仕込みの時に使っている用語だったり、照明を説明するときに使う用語だったりします。知らないと恥ずかしいですよ~
燈体・・・ ……よもや知らないとは言わせませんよ?…というか、さすがに皆様知っておりますよね? 半年以上演劇に携わってきた方々で、知らない方!! 塵となれ とはあえて言いません お勉強してください
さてさて、燈体のことは知っていても、燈体のことを「燈体」と書くことを知らなかった方もいらっしゃるのでは?これの他にも、「灯体」っていう字でも大丈夫ですよ。あまり使わないほうがいいですけど。あ、間違っても「台」の字は使わないでくださいね?
そして、燈体の扱いには細心の注意を払いましょう 決して落としたり蹴ったり濡らしたりしないようにしましょう
地明かり・・・舞台全体に当たる明かり。高校演劇や大きな劇場ではたまにボーダーライトと呼ばれる燈体を使っていますが、多くの人がサスライトのみで地明かりを作ります。主に使う燈体の種類としては、凸レンズの燈体と、フレネルレンズの燈体です。Parライトでも作れます。小劇場で使うのは主にフレネルレンズの燈体です。
舞台全体を照らす以外に、時間の流れや違う場所にいることを表したりします。
サス・・・スポットライトのこと。サスを作るのがサスペンションライトですが、覚えなくてもいいです。舞台が暗く、サスのみが点くと、お客様の視線もそこに集中します。
主に、際立たせたいセリフや、スナフキンの手紙の山室の電話のシーンのように別の空間にいることを表したいときや遊びたい時に使用します。
シーリング(CL)・・・前からの明かりです。地明かりやサスは頭上から照らすので、あたり具合では顔に影が出来てしまいます。表情が見えなくなっては困るので前から光をあてて影をなくします。サスも本来なら上からと前からの2体を使うのがベストだと思うんですけどね・・・
フロントサイドスポット・・・略してフロント(そのまま)。舞台の斜め前方から舞台を狙っている前明かり。シーリングだけでは立体感がなくなってしまうため、斜め前からの明かりを使います。どうやらこの位置に照明を持ってくるというのは、日本独自というか、日本が考えついた素敵なアイデアらしいですよ?まぁ、小さなハコなんかではあまり気にしなくてもいいことですが、時々使います。
上記、かなり基本です知らなかった人、要チェック
吊り込み図・・・どの燈体をどこに吊るかを書き表した図面。バトン図、とか仕込み図ともいいます。ラムトキ式だと、燈体の種類、カラーフィルムの番号、回路番号、燈体No.、明かり名(地明かり・○○サスなど)を書き込むことになっていますね。まぁ、見やすくてわかりやすければなんでもありです
生明かり・・・そのままです。カラーフィルムも何もつけない明かり。記号があって私はそれをよく使うのですが、画像のアップの仕方がわからないのでわかりません笑 簡単な説明は、「W」を消すように横に一本線を引いてください。
燈体の明かりって、ナマだと少し黄色というかオレンジというかな色で、蛍光灯みたいに白くはないんです。で、これを教室などで見るとものすっごく安っぽく見えるんですよそれが、なぜか舞台で見るととても落ち着くんですよね。逆に白い照明だとしっくりこない。当て方によっていろんな味が出て面白いですよ!
カラーフィルター・・・ナマが出てきたところで、カラーフィルターの話ですね。「ゼラ」ってよく呼ばれているものです。ここで注意!「ゼラフィルター」は正式名称ではありません!あしからず。まず、なぜ「ゼラ」と呼んでいるのか。からいきましょう。
ちょっと前まで、カラーフィルターは湿気に弱い「ゼラチン」でできていました。もちろん今のようにプラスティック製のものも存在はしていたのですが、ゼラチンの方が発色が良かったそうなんです。今はそんなに大差はないため、プラスティック製になっていますが、昔からの呼び方が定着していたためか、カラーフィルターのことを「ゼラ」と呼んでいるみたいです。ですが、たとえばお店などで買う場合は「ゼラ」は正式名称じゃないので避けた方がいいと思います。
次は種類の話でも。カラーフィルターって数種類あるんです。今ラムトキで使っているのは「ポリカラー」ですね。他のものもいいとは思うのですが、200色以上あったり、ポリカラーに比べて高かったりと、いろいろあるので、ポリカラー使っています。色見本あったりするのでそれを持っておくのも良いかもしれません。ちなみに、カラーフィルターは消耗品です。使っていくうちに変色したりします。ラムトキに古くからあるものと同じ色を買ってきて、古いのと一緒に使おうとしたらちょっとだけ色が違ったっていうのもよくある話。そんなに大差はないですけどね
手に入れるには、いろいろありますが、時間がないときは東急ハンズにいきましょう。しかし、高いです値段が変わっていなければ、ポリカラーは840円/枚です。たっか
時間があるなら、六工房に行きましょう525円/枚で売っています!事前に連絡を入れておくと準備して待ってくれていたりします。親切ですレンタル機材があるならそれと一緒に取りに行くこともできます。
ネットでも売っています。場所にもよるので値段は自分たちで確認してください。送料かかるんなら逆に高いかもしれませんよ?
溶暗・・・暗転ではないですよ?舞台上、何も明かりをつけない状態にするのことです。真っ暗たとえば、ある場面の中で停電するシーンがあるとして、停電中、青い明かりなど何の明かりも入れないで真っ暗にして、人の声だけを聞かせたい演出だったら、それは溶暗という言葉を使います。…………溶暗ってなかなかないので、たま~にあると暗転って言っちゃうんですよね
暗転・・・溶暗の状態で転換すること。場面の切り替えをするときはこちらの言葉を使います。真っ暗で何も見えない分、音はかなり際立つのでは?足音とかかなり注意です。
1つの芝居の中で(上演時間にもよりますが)8回暗転があるとそれは多い方です。暗転回数を減らすことをお勧めします。暗転が多すぎると、お客様の気がそれてしまうので。15秒以上の暗転も同じ理由でお勧めしません。転換曲を流すことをお勧めします。
青転・・・青い照明を入れたまま転換すること。周りが見えて安心安全転換時間の短縮も可能
明転(あかてん・めいてん)・・・明るいまま転換すること。
照明きっかけ・・・照明の変化を合図にすること。照明きっかけのときは役者はこの合図をきちんと覚えて行動してください。照明的に一番楽ですよ。
役者きっかけ・・・役者の台詞や行動を合図にすること。きっかけがセリフなら、役者さんはきっかけ台詞を忘れないでください。行動ならオペ者さんにわかりやすく行ってください。きっかけ忘れたり、わかりにくかったりするとオペ者さんがかわいそうです。照明的にはやりにくいきっかけです。
板付(いたつき)・・・幕が開いた時、もしくは場面が転換した後で、明かりがつく前に舞台上でスタンバイして明かりがついたときにはすでに舞台上にいる事。
とりあえず、長くなってきたので続きは次回