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現実逃避闘争日記。
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第2回もコンセプトは同じで、フリーソフトで行きましょうです。
前回はCDのリッピングとWave変換、波形編集ソフトを扱いましたが、今回は録音と再生についてです。
今回紹介するソフトはシェアウェア(有料ソフト)も含まれていますが、無償で使える範囲の機能でも十分使えます。

再生と録音というテーマですが、まず録音についてです。
録音はパソコンで、前回紹介したwavyを使って行います。録音専門のソフトもありますが、録音後編集して保存する利便性を考えれば、wavyでの録音が適当です。

パソコンで録音するためには、少し設定が必要です。
Windowsの初期設定だったら、スタートメニューから、プログラム→アクセサリ→エンターテイメント→ボリュームコントロールをクリックして、ボリュームコントロールを起動します。
ボリュームコントロールが起動したら、オプション→プロパティで録音を選び、すべてのボックスにチェックを入れてOKを押してください。
録音レベルの調整になったと思います。
パソコンのマイク端子にマイクやコードを挿して録音する場合は、マイクの選択をチェックします。人の声を録音する際に使用します。
音響でもう一つ行う録音は、「パソコンが鳴らしている音の録音」です。パソコンがリアルタイムで流している音を録音するには、ステレオミキサーにチェックを入れてください。
音響では、ステレオミキサー(=パソコンが流している音)の録音をバリバリ使います。たとえば、二つのMEを重ねたい場合などは、二つプレーヤーを起動して再生しているのを録音すればいいわけです(音を重ねる作業をミキシングと言います。ミキシングさせる機械をミキサーと言いますね)。
他にも色々録音できます。パソコンで再生さえしていればどんな音でも録音できるわけですから、Web上でしか再生できない音(視聴用配信曲など)も、ステレオミキサーで録音できますし、パソコンの起動音やエラー音もステレオミキサーで録音できます(まぁ起動音やエラー音は、Waveファイルが存在していますが)。パソコンでしかできないゲームの音も、録音しながらゲームをすれば録音できます。

さて、録音レベルですが、もちろん再生レベルが大きければ録音も大きくなりますし、録音レベルメーターでも調節できます。録音レベルが大きすぎると、音は割れてノイズが混じってしまいます。しかし音割れを気にしすぎて再生レベルを小さくすると、今度はボリュームをあげたときのノイズが無視できなくなります。
ノイズをなるべく小さくして録音するには、
・大きく再生
・(音割れしない程度に)小さく録音
がポイントです。
大きく再生すると、ノイズが小さくなります。たとえば録音したい音の音量100に対して、ノイズの音量が10だったとしましょう。このまま録音すれば、ノイズは10のままです。
しかし、録音したい音の音量を200にして、1/2の録音レベルで録音すれば、最終的に録音したい音100に対して、ノイズの音量は5になるわけです。
ノイズの除去・低減(ノイズゲート、ノイズリダクションと言います)は非常に処理が難しく面倒なので、録音する時点でノイズをなるべく少なくすることは、とても重要です。大きく再生・小さく録音を覚えておきましょう。

さて、ようやくソフトの紹介です。


・wavy
波形編集ソフト。前回も紹介しましたが、録音機能はこのソフトを使うので、とりあえず。
wavyの録音をしながら、他の再生ソフトで音を鳴らします。wavyはリアルタイムで波形を表示してくれるので、音割れしないギリギリを見極めるのも簡単です。

・nvplayer
倍速再生ソフト。
音の高さ(ピッチ)を変えずに、0.5倍~4倍速で再生することができます。速さの設定も0.1刻みで細かく、非常に重宝します。
音の高さを変えないので、音楽をそのまま早くしたり遅くしたりできます。
シェアウェアですが、試用期間はありませんし、機能制限も「1曲のみ再生(再生リストは使えない)」というだけなので、音響用には十分です。

――ちなみに、バンビ松国もこのソフトで作りました。また、『スナフキンの手紙』で使ったつなぎのMEは、元の音楽の96%の速さにしてあります。0.8倍速で再生したものを録音し、それをさらに1.2倍速で再生して録音しました。


・WavMixer4
ミキシングソフト。
4つまでのWaveファイルをミキシングして再生できます。ドラッグアンドドロップで登録できますし、各音源の音量(レベル)メーター、LR(左右)バランス、そして全体のマスターボリュームがそれぞれ細かく設定できます。また、どの音源を何秒遅らせて再生するかという設定も、1/1000秒単位で指定できます。
シェアウェアですが試用期間はありません。未登録の機能制限は、ミキシングしたものをWaveファイルとして保存できないというところですが、上で述べた通り、再生さえできればwavyで録音できてしまいますので、保存機能は必要ありません(もちろん、厳密にノイズにこだわるのだったら録音は向いていませんが、ほとんどのノイズは無視できるほど小さくできます)。
波形が表示されないのと、ボリュームやLRバランスが数値化されないのが少し難点ですが、扱いやすさという点ではピカ一です。
上で「再生ソフトを2つ使って再生すればミキシングできる」と書きましたが、その場合個別のボリューム調整が面倒ですし、再生を遅らせるのもマスターボリューム調整も難しいので、実際はこのようなミキシングソフトを使うのです。


以上です。今回は2つしかソフトがありませんでしたが、結局色々な再生ソフトが使えれば、すべて録音できるということです。
CD音源のボーカルだけを消して再生するソフトもありますから、それで再生して録音すれば簡単にインストゥルメンタルができます(簡単に、とはいいましたが、ボーカルキャンセル自体がやりやすい音源とやりづらい音源があるので、実際にはそう簡単ではありません)。

では、これにて音響講座を終了します。
ええ、音響ってこれだけなんです。要は音源を見つけてきて、録音さえすればあとは自由自在。音源はCDだけでなく、パソコンで再生できるすべてのものです。テレビやラジオも、パソコンにマイク端子で入力して録音してしまえば使えます。
注)パソコンのマイク端子はモノラルです。ステレオでパソコンに入力するのは、USB経由で特別な機器を使わないといけません。
日常的な効果音も、マイクで録音してしまえばいいわけです。うまく録音すれば、ノイズはほとんど気になりません。


とはいえ、なかなかぴったりの音源は見つからないものです。SEを一つ作るのに3時間かかったりすることもザラです。
音響講座で紹介したソフト以外にも、音をゼロから作るソフトもたくさんあります(フリーでね)。音響になった人はこれらのソフトをうまく使いこなし、さらには自分なりの手も加えて、よい音作りをしてくれることを信じています。

冬の音響って誰じゃ?

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